2022.12.06

株式会社 NDK(徳島県)の訪問工場診断(2022年11月10日)




株式会社NDK(以下、“同社”)は、1979年(昭和54年)に日進電子工業として創業し、ICユニットの製造からスタート致しました。現在では、制御盤の他、画像処理や制御技術の高い技術力を以てロボットを含む自動検査機・組立機や各種搬送機の設計・製造まで事業を拡大し、自動車関連の他、食品や医療業界にも進出しており、国内は勿論、欧米・東南アジアに納入するなどグローバル企業として成長し続けております。

 

昨今、大型の各種装置の受注が増える中、工場のスペース確保という大きな課題を解決すべく、日々、カイゼンに尽力しております。この度の工場診断では、工場スペース確保の他、生産性向上という視点にて、主な課題として8項目をご提示させて頂きました。工場スペース確保のために、より一層の工場内在庫の圧縮や動線を考慮した上で、中2階を増築して利用するなど工夫の余地がございます。同社は、カイゼン文化が会社全体に浸透している事から、必ずや課題を解決できるものと思っております。

 

デジタル化・DX化については、勤怠は一部デジタル化しているものの、事務系作業の状況と比較すると、工場側のDX化はこれからという印象を持ちました。工場のDX化は、情報交換・コミュニケーションの質が上あがり、その結果、生産効率も上がります。是非とも取組んでいただきたいと思います。

 

その他、省人化が必要不可欠と感じましたが、これは同社に限った事ではありません。国内では労働人口が減少する昨今、3K(きつい・きたない・きびしい)イメージの象徴である製造業は敬遠される傾向にあるため、健康経営を意識して身体に負荷を掛けない作業を指向する事が必要です。また、これにより作業イメージが変わり、それが雇用問題解決の一助となると同時に、会社の計画通りに雇用を確保する事が困難になる事を想定し、並行して省人化にも着手する必要があると感じております。

 

同社の久米智之社長が代表を引き継いで8年目ですが、日々、経営に邁進している印象を感じました。経営指針発表会や家族参観日を設け、従業員の責任感や一体感を引き出し、家族全員を幸せにしたいという想いを形で示すなど、経営者を体現している姿勢には敬服致した次第です。

 

久米社長は同社の将来を見据えて前進していくという想いをひしひしと感じました。

PAGE TOP