2022.10.16

榮大金属株式会社(大阪府)の訪問工場診断(2022年7月1日)




榮大金属株式会社は、1971年に大阪市西淀川区にて操業を開始して以来、半世紀の歴史を有する会社です。現在は、ベランダ用構造物などの住宅建材の設計・製造を主な事業としており、昨今では、タイにも拠点を設け、中小規模ながらもてグローバルで事業を展開しております。

 

国内の住宅着工件数が軟調傾向にある昨今、新型コロナウィルスの影響を受けながらも、同社は、ものづくりに対する真摯な姿勢と確かな技術で顧客の信頼を得ており、事業は比較的順調に推移しております。

 

この度、無償工場診断のご用命を頂き、2022年6月15日に実施させて頂き、同年7月1日に診断結果を報告させて頂きました。

 

各種装置もレーザーカットなど最新の装置を導入している一方で、古い設備も大切に使用しており場面を拝見し、同社のものづくりに対する姿勢の一端を垣間見る事ができました。

 

工場は、狭い地域に小規模に点在しているため、工場間の物流効率に少々難がありながらも、これまで成長を遂げてきた事を踏まえると、工場内動線や仕掛在庫などを整理して極力工場を集約する事で、物流効率が飛躍的に改善するという印象を持ちました。また、プレス成形工程においては人手に頼っている場面が散見されました。製造業の中でも、特に中小製造業は人材確保に苦慮している現状を踏まえると、私自身、改めて“人に頼らないものづくり”を体現する重要性を感じた次第ですが、この事は、同社に限らず中小製造業にとっては近い将来に向けた共通課題と言えます。

 

診断結果では、工場間の物流効率化をはじめ、プレス成形の自働化や在庫管理、生産管理および間接業務のDX化に至るまで、課題を10項目ほど抽出致しましたが、課題が顕在化する事は、まだまだ伸び代がある証でもあります。

 

森下社長は若い事もあり、業務プロセスを見直し、DX化や自働化(省人化)を取り組む事に理解を示しており、その重要性を認識しております。自社の将来の成長に向けて、どの様なステップで取組むべきかを真剣に考えている姿勢に共鳴致しました。

 

この想いに対して、DocFAIも微力ながら榮大金属様に一助になれれば幸いに思います。

PAGE TOP