2022.07.12

清水工業株式会社(淡路島)の訪問工程診断(2022年6月2日)




清水工業様株式会社は、1966年に兵庫県尼崎市で創業以来、半世紀以上の歴史があり、現在の製造拠点である淡路島工場を1991年に新設致しました。

 

淡路島は、“発想の街”とも言われており、古くは、たとえば搬送用のオート3輪車などを独自で作って島内に普及させるなど、何でも作ってみるというDNAが受け継がれており、この地に工場を新設した事は、清水工業様と淡路島の縁を感じた次第です。

 

清水工業様は、厚鋼板及びSC材・SCM材なの特殊鋼を取り扱い、大物のパイプ・ケーシング、十文字チゼルなどを製造しており、大物のロックピン・ナットや障害物撤去・水中作業用の油圧ハンマーグラブなどについては、客様の個別要求にも対応すべく、設計から製造まで行っております。

 

現在の社長であります清水宏章氏は、次代の“清水工業株式会社“の姿を真剣に考えており、課題意識も高く、先進性を持ち合わせたとても前向きな方です。

 

今後の更なる成長に向けて生産性を向上すべく、無償工場診断のご用命を頂き、2022年1月20日に実施させて頂きまた。その直後にまん延防止措置等重点措置が発令された事などから報告が少し遅れましたが、晴れて6月2日に診断結果報告をさせて頂きました。

 

工作機械を大切に使用している一方で、工業用3D測定システムなど、工場のデジタル化の一歩を踏み出し始めているという印象を持ちました。道具を長年に渡り大切に扱っているという姿勢は、どの世界においても一流であり、清水工業様も一流の会社と言えます。

 

診断結果は、主に自働化やデジタル化(DX化)という視点で、課題を11項目ほど抽出致しましたが、課題の解決により、かなりの生産性向上を見込める事が分かりました。大物を扱っている事もあり、搬送作業や非切削物を工作機械に固定する作業については労力が必要ですが、これらの作業も工夫する事で作業効率を高める余地がございます。清水氏であれば、必ずや課題を克服される事と期待して止みません。

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